久方ぶりの更新となってしまいました。とにかく暑い夏でした。
8月の下旬、コウノトリで有名な兵庫県豊岡市を訪ねました。豊岡市を核とする兵庫県但馬地域(兵庫県北部)は、コウノトリの生息に適した環境を創造する農業を推進しています。具体的には、農薬をほとんど使わない、化学肥料も極力減らす農業です。その中で、当社の海藻資材「ケルパック66」にも注目して下さり、JAたじまさんを中心に水田での試験に取り組んでいただいているというわけです。
訪問の目的はその試験田の様子を拝見することでした。
当地はケイ酸カリを振ることを推奨していますが、なかなか実行されないというジレンマを抱えています。それは、労力の問題からです。全国共通の問題なのですが、高齢化が進む中、夏の暑い時期に田に入るということがますます敬遠されるようになってきています。そんな中、ケルパック66のウエット粒剤で同様の効果が得られれば、10aで1.2kg散布すればよいのでたいそう楽になるわけです。対照区との比較ではそう顕著な差が出ているところはありませんでしたが、それでいいわけです。効果は同じであれば振るのが楽な方がいいわけですから。
農協さんの展示圃場の中に一箇所、対照区を設けていない2aばかりの小さな田があるのですが、指導員の方がそこを是非、視てほしいということでみせていただきましたが、そこの稲がすごかったのです。
事前に指導員の方から茎葉は今までになく硬くなっているというお話は伺っていたのですが、田に行ってみると止め葉がピンと立っており、稲穂が目立つ一般の田と比べると、穂が主というより葉が主という感じがしました。(写真、中)写真(右)をご覧頂くとわかりますが、明らかに、一般の田(左)と比べると、稲の姿が違っています。穂の長さは23.5cmあり、粒数も当地では多くて120粒のところが150前後着いており、粒張りも良く、指導員の方も品種を見紛うほどという感じでした。
今月10日ごろが刈り取りだということですが、結果が楽しみです。
当日は、偶然コウノトリが我々の近くに飛翔してきたのですが、そのコウノトリのために当社の資材が影ながらお役に立てたら幸せだな~という思いで現地を後にしました。
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