先日、家族で映画「ブタのいた教室」を観ました。実話に基づいた映画で、とある小学校の先生が自分が担任している6年生とともに、一年間ブタの飼育をするという、それだけ聞くと単純なストーリーです。先生は、皆が卒業する時にはブタを皆で食べようと約束して飼い始めるのです。しかし、クラスの子どもたちは最初からブタに「Pちゃん」という名前をつけて可愛いブタ小屋を作ってしまいます。
自分も本映画の話は聞いていたのですが、実際に観てみると、事前に予想していた、一人の物のわかったような大人として鑑賞するという自分ではありませんでした。自分の子どもたちにも、「命」に感謝して「いただきます」と心から思って食事を摂ってもらいたいと考えていたのが、ちょっと違った感じを持って観ていました。
まず、最初に考えさせられたのは、自分自身が本当に必要なものを考えて頂いている(食している)かということ。
そして、第二には自分はどう考えるかということ。(自分が児童の立場ならどうするか。名前をつけたり、家族のように飼うのはご法度か。)
さらには、もっと広い意味で、いつも「決断」をしているか、と自問自答させられました。
我が国も江戸時代までは畜肉と言えば、鶏肉だけを食していたと言います。食べ物も西洋化した現在だからこそ、改めて考えなくてはならない「何か」を考えさせられ、また同時に大人とは率先垂範して決断して行かなければならないとだろうと思ったのでした。
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