現在、国(農林水産省)で元気な日本復活特別枠(政策コンテスト)ということで「畑作」を対象とした戸別所得補償要求について意見を求めています。皆さんも一度次のURLを見てみて下さい。http://www.maff.go.jp/j/seisaku/kobetu_hosyo/index.html
畑作の対象となる主要作物のうち、麦、大豆については北海道が大きなウェイトを占めているのはご存知のとおりです。(特に麦)
先日、NHKのラジオで北海道の地域活性化のために精力的に活動されている近江正隆さんという方のお話をたまたま営業中、車の中で聴きました。近江さんは生まれは東京ですが、19才で北海道に移住、酪農業に従事した後、21才で漁師となられます。その後、2006年には地域活性化を目的としたNPO法人を立ち上げられ現在に至っておられます。その活動の一環として、十勝地方の農家の若者を集めた「十勝おやじの背中を超える会」の立ち上げにも関わられたそうです。
日本は小麦にしても砂糖にしても自給率はわずか。しかし、それらは日本の自給率を考えると不可欠な作物なわけです。その供給の責務を担っているのが十勝地方なのです。本来、都市と農村は相互依存の関係になければならない。それがいつしか都会中心の考え方がまかり通るようになってきていました。その関係を見直したいということで上記のおやじの背中を超える会(通称:「おやせな」)では東京での消費者との交流イベントなどにも力を入れたりしているそうです。
確かに面積当たりの収益で見ればずっと高い値段で売れる作物を作っている地域はたくさんあります。しかし、その対極にあって安いけれども皆が必要とする作物を日々黙々と栽培している農家がいるのも大切なことです。
経済原理だけでは理解できない大切なことが、畑作戸別所得補償の向こうにあるような気がするのです。
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