6月14日、15日の両日、新潟県佐渡市に子ども2人とともに田んぼの生き物調査に参加しました。これは、佐渡島において「トキの田んぼを守る会」という農家さんのグループと某NPOが行っているものです。大人は草取りをメインに、子どもたちはもっぱら生き物調査という感じでした。
今秋、佐渡ではトキの野生放鳥が予定されているわけですが、いざトキが野生にかえった時に食べる餌のない田では困るので、農家の方々は農薬・化学肥料を使わず、不耕起、冬も田に水を湛えるやり方で生き物を増やす農法を採っておられるのです。当日、生き物調査した田は3方を用水路で囲まれており、残りの1辺は隣の田との畦に区切られていましたが、畦の手前に「江」という1.5mくらいの幅で水を湛える場所が確保されており、そこには驚くほどの数の多様な生き物が集まっていました。田の水が少なくなった時でも江には水が確保されていて生き物はそこに避難できるのです。おたまじゃくし、かえる、とんぼのやご、どじょうは言うまでもなく、めだか、こおいむし、まつもむし、ユスリカの幼虫、イトミミズ等々図鑑でしかまともに見たことのないような生き物が当たり前のようにいる光景に、改めて草が生えない田んぼとは何かを考えさせられました。1mをゆうに超えるアオダイショウも顔を出してくれ、それをおそるおそるですが首に掛けて楽しそうな子どもに頼もしさを感じました。
夜は夜で川べりの道を蛍が飛ぶ幻想的な風景に心を酔わせました。
この佐渡の空に再びトキが舞うのが今から待ち遠しいです。
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